新居の購入資金を今の家の売却資金でまかないたい場合や、売却を急いでいない場合などでは、住みながら売却を選ぶケースが多いです。
現在の住まいに居住したまま売却することで、資金面の不安を抑え、引っ越し準備も余裕を持って進められます。
この記事では、住みながら不動産を売却するこれらの方法と、そのメリット・デメリットについてご紹介します。
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
住みながら不動産を売却する3つの方法
不動産の売却は、退去後だけでなく、住み続けながらも可能です。
とくに、住み替えを検討する際は、現在の家に住みながら売却するケースが多いです。
売却方法を検討する際は、ご自身の状況に合った手段を選びましょう。
まずは、住みながら不動産を売却する主な方法を3つご紹介します。
方法①売り先行による売却
売り先行は、現在住んでいる家を先に売却し、その売却収入で新居を購入する方法です。
この方法は、売却額が確定した後に資金計画を立てやすくなるため、資金繰りもスムーズに進められます。
また、売却後は一時的に仮住まいへ引っ越すことで、ゆっくりと新居探しを進められる安心感もあるでしょう。
とくに、売却後の資金で一括購入を検討している場合やローン利用を避けたい方にとっても、効率的な方法です。
売り先行の流れ
●1. 現在の家の売却活動を始める
●2. 家の売却を完了
●3. 新居を探し、購入の準備
●4. 売却した家を引き渡し、仮住まいへ移転
●5. 新居購入後、仮住まいから新居へ引っ越す
方法②リースバックで売却後も住み続ける
リースバックは、不動産会社や投資家に家を売却した後に賃貸借契約を結んで、同じ家に住み続ける方法です。
たとえば、住宅ローンの返済が厳しくても愛着のある自宅に住み続けたい方や、子どもの進学・受験などで一定期間は転居できない方にも適した方法です。
リースバックは家の所有権が移転するため、固定資産税の負担が軽減されるメリットもありますが、賃料の支払いが継続して必要となります。
また、契約の条件や金額が不動産会社側に左右されやすい点も考慮しましょう。
リースバックの流れ
●1. リースバック対応の不動産会社に相談
●2. 査定を依頼
●3. 売買契約を締結
●4. 賃貸契約を締結
●5. 賃料を支払いながら居住
●6. 必要に応じて買い戻しも可能
方法③リバースモーゲージを利用する
リバースモーゲージは、自宅を担保とした不動産担保ローンで、主に老後資金や家の修繕費を借りる方法です。
65歳以上の高齢者を主な対象としています。
借入中は利息のみの返済で、元金返済は亡くなった後に自宅売却で清算します。
老後の生活資金や医療費に活用できるほか、資金用途が幅広いため、高齢者の生活の安定に役立つ制度です。
ただし、融資額は家の価値に応じた限度額が設定されており、超過した場合には一括返済が求められるというリスクもあります。
リバースモーゲージの流れ
●1. リバースモーゲージを扱う金融機関に相談
●2. 審査を受ける
●3. 融資契約を締結
●4. 融資を実行
●5. 契約終了時に返済または自宅の売却
▼この記事も読まれています
店舗併用住宅も固定資産税の特例を受けられる!?詳しく解説します!
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
住みながら不動産を売却するメリット・デメリット
住みながらの不動産売却には、資金活用やイメージ向上といったメリットがある一方で、内覧対応や生活感による印象の差といったデメリットもあります。
具体的なメリットとデメリットについてご紹介します。
住みながら不動産を売るメリット
メリット①売却資金を住み替えに充当できる
住みながら家を売却することで得た資金は、新居の購入費用に充てることができます。
とくに、住宅ローンの残債が売却額より少ない場合は、売却資金でローンを完済し、余ったお金を新居費用に回せます。
ただし、売却額がローン残高に満たない場合は、残りのローンを自己資金で一括返済する必要があるため、購入資金に回すことが難しいです。
売却前に資金計画を慎重に立てましょう。
メリット②内覧時に生活のイメージを伝えられる
住みながら家を売却することで、内覧の際に実際の生活を感じられる状態を提供できます。
購入検討者は、住環境や家の雰囲気をよりリアルに把握でき、売主が直接案内することで質問や不安を解消できるため、好印象を与えやすいです。
また、家財やインテリアを整え、内覧者が自分の生活をイメージしやすくなるよう工夫しましょう。
とくに、整頓や掃除が行き届いている家は、第一印象を良くする要素になります。
また、内覧時に売主との何気ない会話が、中古住宅への安心感を持たせるきっかけにもなります。
内覧対応には手間がかかりますが、予定を調整して積極的に対応すると、売却がスムーズに進む可能性が高まるでしょう。
住みながら不動産を売るデメリット
デメリット①内覧対応の負担が増える
住みながらの売却では、内覧の依頼があれば、日程を優先的に確保する必要があります。
内覧は休日に集中することが多く、家族と過ごす時間や予定に影響を及ぼすことがあるため、売却活動が生活に負担を与えることもあります。
これに対し、空き家の売却では不動産会社が代理で内覧対応できるため、住人が立ち会う必要がありません。
デメリット②生活感がマイナス要因になることがある
住みながらの売却では、家具や生活の匂い、住人の生活感が内覧者の印象を左右します。
とくに、購入検討者の好みと異なる生活スタイルが感じられる場合、逆効果となることもあります。
空き家であれば、部屋が広く見え、生活感を排除した状態で物件の魅力を伝えられるのがメリットです。
▼この記事も読まれています
新築一戸建てを快適に!インターネット光回線申し込みのタイミングは?
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
住みながら不動産を売却するときの注意点
住みながら不動産を売却するのは、資金の不安を抑え生活にも余裕が生まれる一方で、スムーズな売却にはいくつかの注意点もあります。
ここでは、円滑に売却を進めるためのポイントをご紹介します。
注意点①内覧前の掃除と片付け
居住中の家を売却する際に、内覧時の印象が非常に重要です。
第一印象が悪いと、購入希望者の意欲が下がる可能性があるため、日頃から整理整頓を心がけましょう。
内覧の予定は事前に連絡が来ますが、急な希望が入ることもあるため、急な予約にも対応できるよう準備しておくことをおすすめします。
とくに、以下のポイントに注意しましょう。
水回りの清掃
浴室やキッチン、トイレなどは内覧者が最も気にする場所です。
カビや水垢があると悪印象を与えるため、日常的にきれいに保つようにしましょう。
臭い対策と換気
部屋に嫌な臭いが残っていると、購入意欲が下がります。
とくに、ペットやタバコの臭いには注意し、内覧前に窓を開けて換気したり、適度に芳香剤を使ったりするのも効果的です。
ホームクリーニングの利用
ご自身で清掃が難しい場合は、プロのクリーニングサービスの利用も検討しましょう。
注意点②新居探しも同時進行で進める
売却による資金で新居の費用をまかない、仮住まいを避けるためには、新居探しも売却と並行して進めるのが推奨されます。
売却活動と同時に新居の候補を探しておくことで、売却後すぐに引っ越しができ、仮住まいのコストも抑えられます。
また、新居の希望物件がすぐに見つかるとは限らないため、売却の意志が固まった時点で新居探しを始めるのが最適です。
家の売却が成立しても、引っ越し先が未定の状態だと、仮住まいの費用が増え、余計な出費につながる可能性があるため注意が必要です。
▼この記事も読まれています
リノベーションによるワークスペースのタイプは?費用・ポイントをご紹介
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
まとめ
住みながらの不動産売却には「売り先行」「リースバック」「リバースモーゲージ」の3つの方法があり、資金計画や生活のイメージ向上などのメリットがあります。
一方、内覧対応の手間や生活感による印象の差がデメリットになることもあるでしょう。
売却をスムーズに進めるには、日々の掃除や整理整頓に加え、新居探しも並行しておこなうことが推奨されます。
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
輝広 メディア編集部
加古川市.明石市.姫路市.稲美町.播磨町で土地やマンション、一戸建てなどの不動産物件を探すなら、有限会社輝広をご利用下さい。弊社では物件を豊富に取り揃えており、ブログでも不動産に関するコンテンツをご紹介していきます。