マイホーム計画の進め方として、土地だけを先に購入しておくというのもひとつの方法です。
この進め方は、気に入った土地を確保できるといった魅力がある一方、気をつけたい注意点もあります。
そこで今回は、土地だけを先に購入する場合のメリットとデメリット、さらに注意点についても解説します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら土地だけ先に購入!3つのメリット
家は後から建てることにし、気に入った土地だけを先行して購入することは可能です。
まずは、土地を先に購入することで得られる3つのメリットについて解説します。
メリット①ほしい土地を逃さず購入できる
土地だけ先行して買うときの大きなメリットは、ほしい土地が見つかったときにタイミングを逃さずに購入しやすいことです。
言い換えると、気に入った土地を他人に取られるといったリスクを防ぎやすいといえます。
たとえば、価格がリーズナブルであったり、立地が良かったりと条件に優れた土地は、ほかの方にとっても魅力的であることが多いです。
なかには、人気のある土地が、売り出されてから数日で契約が決まってしまうというケースも見られます。
また、希望の条件やエリアなどによっては、欲しい土地がすぐに見つかるとは限りません。
ご自身の希望に合った土地が見つかり、機会を逃したくないというときには、先に土地の購入を検討すると良いでしょう。
メリット②家づくりのイメージがしやすくなる
土地だけを先行して購入するケースでは、どのような家を建てるかというイメージがしやすくなることもメリットです。
土地がない状態でマイホーム計画を進める際は、家づくりと土地探しを同時に考えることが大切になります。
しかし、ご自身の土地を確保できる前は、具体的に家のイメージをつかみにくい場合もあります。
一方、土地だけ先に購入しているケースでは、取得済みの土地を想定して新築のイメージをすることが可能です。
敷地の形状だけでなく、立地や周辺環境を加味しながら、ご自身にあったと家づくりの模索ができます。
また、先行して購入しておくことで土地探しにかける労力が不要となり、より家づくりに集中しやすくなります。
どのような家にしようかと、プラン作成にじっくり時間がかけやすいことも、土地だけ先に購入するメリットです。
メリット③施工までスムーズに進めやすい
土地だけ先に購入しておくことで、施工のための手順がスムーズに進めやすいこともメリットとして挙げられます。
マイホームを建てるときには、建物プランや施工の見積もりも必要です。
依頼の際、土地を入手していることで建築をする意思が伝わりやすく、施工会社も取り組みやすくなります。
土地だけ先に購入!3つのデメリット
メリットがある一方で、土地だけを先に購入する際にはいくつかのデメリットもあります。
ここでは、土地だけ先に購入するときに押さえておきたい3つのデメリットについて解説します。
デメリット①理想どおりに建築できない場合がある
土地だけ先行して購入したときに、理想どおりに建築できるとは限らないことはデメリットのひとつです。
たとえば、土地の立地や周辺環境が条件にマッチし、気に入って購入していたとします。
しかし、その土地に建物を建てるためには、守らなければならない建築のルールが定められています。
具体的には、建物の大きさや広さを制限する建ぺい率や容積率、高さ制限などです。
こういった建築に関連する制限が、家の設計をするうえでハードルとなり、妥協が必要になる可能性があります。
そのため、土地だけを先に購入するときには、その土地の規制も確認して検討することが大切です。
デメリット②住宅ローンの金利が割高になる可能性
土地だけ先に購入する場合、住宅ローンに関連するデメリットがあります。
住宅ローンとは、もともと住宅を購入するためのローンであり、基本的に土地だけを購入する場合には利用ができません。
家を建築することを想定して土地だけを購入するときには、住宅ローンに付随するつなぎ融資や土地先行融資を選択することになります。
しかし、これらのローンのデメリットは、通常の住宅ローンと比較すると金利が高い傾向にあることです。
つまり、通常の住宅ローンよりも利息を多く支払うことになります。
つなぎ融資や土地先行融資を利用して土地だけ先に購入した場合、ローン返済も、建物を建てる前からはじまります。
賃貸物件で暮らしている場合には、家賃にくわえて土地のローン返済が重なることに注意が必要です。
また、住宅ローン控除が活用できないこともデメリットといえます。
住宅ローン控除という制度は、住宅のために設けられた仕組みであるため、土地だけを取得する場合には適用されないのです。
しかし、例外的に住宅ローン控除が利用できるケースがあります。
土地を購入し2年以内に住宅ローンを利用して建築する場合や、建築条件付きの土地を入手して3か月以内に工事請負契約を結ぶ場合など、控除が利用できる可能性があります。
利用を検討している場合には、事前に制度の要件をよく確認しておきましょう。
デメリット③税金の負担
土地だけを購入した場合にも、不動産の所有にかかる税金の課税対象となります。
固定資産税と都市計画税という2つの税金は、その土地にまだ住んでいなくても、所有していることで毎年支払いが必要です。
ちなみに土地の購入に関連する税金として印紙税と登録免許税、不動産取得税がありますが、これらの納税は購入時の1度のみです。
そのため、これらの税金は建物と土地を一緒に買っても、土地だけを先行して購入しても支払う額に差はありません。
土地だけ先に購入!購入する際の注意点
気に入った土地が見つかったら、先に土地だけ購入することも可能です。
しかし、購入後も見据えた注意点がいくつかあります。
最後に、失敗しない土地購入のために気を付けたい注意点について解説します。
融資を受けるには建設計画が必要
土地だけを先に購入したときに利用できるローンが、つなぎ融資や土地先行融資です。
これらの融資を申し込むためには、建設計画の提出が求められます。
そのため、注意点として、土地だけを購入する場合でも融資を受けるためには建設計画を立てておくことが大切です。
住宅ローンによる生活費への影響
通常の住宅ローンを利用する際、融資の実行が建物の完成後になります。
一方で、土地だけ先行して購入するケースでは、建物の完成前から返済がはじまります。
とくに賃貸物件を利用している場合には、家賃の支払いに、返済が重なることが注意点です。
当然ながら、土地が先に取得できていても、建物が建つまで引っ越すことはできません。
引っ越すまでは二重の支払いが続くことになるため、生活費を圧迫することのないよう検討しておくことが注意点です。
また、所有する土地は、空き地の状態であっても税金もかかります。
土地だけを先行して買うことは可能ですが、できるだけ早く建てたほうが、支出のリスクを考えると賢明な選択といえそうです。
建物の名義と土地の名義を同一にする
住宅ローンの名義に関する注意点として、建物と土地は同じ名義で組んでおくことも大切です。
住宅ローン控除を利用したい場合、建物と土地を同じ名義で住宅ローンを組んでいると、控除制度を利用できる可能性があります。
まとめ
土地だけを先に購入することは可能です。
気に入った土地を確保できるだけでなく、立地や周辺環境を考慮しながら家づくりのイメージができることなどのメリットが複数あります。
一方で、家を建てるまで税金やローンのコストがかさみやすいため、無理のない購入ができるように検討しましょう。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら目次