戸建て住宅を購入する際、30年、40年後でも安心して暮らせる家にしたいと多くの方が思っているでしょう。
しかし、住宅の知識は建築士や専門家でなければ知りません。
そこで判断する基準として、住宅性能評価書が存在します。
今回は、住宅性能評価書とはどんな書類なのかをご紹介しますので、マイホームの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
戸建て住宅を購入する前に知っておきたい住宅性能評価書とは?
住宅性能評価書とは、戸建て住宅の品質確保のために定められた制度です。
購入する一戸建て住宅の物件では、10分野の評価や基準がルール化されています。
●地震や突風、積雪などの天候に対して建物の耐震性がある。
●天災などが生じた場合に耐久性がある。
●電気配線や配管などのメンテナンスがしやすいつくりにしてある。
●リフォームがしやすい構造にしてある。
●室内の有害物質は定められた基準内である。
●採光性が考えられている。
●バリアフリー性が施されている。
●防犯性がある。
これら定められた基準は必ず取得しないといけないと思われがちですが、このうち必須項目は4つとなっています。
●耐震性能や耐久性がある。
●メンテナンスがしやすい。
●リフォームがしやすい構造である。
●断熱性能がある。
この4つは、一般的な家づくりでは、通常取り入れられているものになりますので、別途費用が発生することはありません。
ただし4つ以外の項目を追加する場合は、設備が必要となりますので追加費用が発生します。
つまり導入する際には、別途費用が発生する可能性が考えられます。
戸建て住宅を購入する際に住宅性能評価書を導入するメリット・デメリット
戸建て住宅を購入する際、住宅性能評価書を導入するメリットは5つあります。
●住宅に付いている設備や性能が明確に記されている。
●専門家による点検された家である。
●住宅ローンの金利が引き下げられる可能性がある。
●各種給付金申請が対象となる。
●ハウスメーカーや工務店との問題が起きた場合に紛争処理機関を利用できる。
これらのほかにも評価された住宅は売却の際にも、役立ちます。
どんな設備が付いているのか、どのような性能の住宅なのか住宅性能評価書を見ることでわかります。
一方、デメリットは設備導入に費用がかかる点と評価書作成を依頼する専門家への費用が発生することです。
費用の目安として建物面積や階数によって異なりますが、2階建ての30坪の家で目安は10万円から20万円程度です。
ただし、木造なのか、鉄筋コンクリート造なのか構造によっても費用が異なります。