縁側というとどのようなイメージを思い浮かべますか?
昔ながらの日本家屋とは切っても切れない縁側なので、今の戸建て住宅にはあまり関係ないのでは?と感じられるかもしれません。
ですが、実は現代の生活にも多くの魅力やメリットをもたらすものなのです。
今回はそんな縁側の魅力と、戸建て購入とともにリフォームされる場合の費用相場などを解説します。
戸建て購入に合わせて増築も検討? 縁側の魅力とは
それでは縁側を設けるメリットとはどのような点でしょうか?
そもそも縁側は家の中と外をつなぐ役割をしているため、リビングの延長として庭と合わせて家族団欒のスペースにできるのが大きな魅力です。
庭で遊ぶ子どもの様子を見ながらくつろいだり、ガーデニングが趣味の方は庭仕事の休憩にと、室内との中間にあたる縁側のスペースがあるとなにかと使い勝手がよいのです。
もうひとつの大きな魅力として、室内の温度調節に役立つという点があります。
屋根のひさしを伸ばして直射日光を遮ることにより夏場の室温上昇を抑えたり、冬場は窓と部屋の間の空間が冷気を遮断しつつ陽だまりを作る効果もあります。
結果的に冷暖房の効率が上がりますし、サンルームの代わりに冬場の洗濯物干し場としても役立ちますよ。
そんな縁側の種類ですが、窓の外側に造る縁側を「濡れ縁」、窓の内側に造る縁側を「くれ縁」と言います。
戸建て購入にあわせた縁側増築、リフォームにかかる費用は?
濡れ縁としてウッドデッキなど床のみの増築の場合、1㎡あたり1万2千円程度が目安です。
一方、くれ縁だと、床以外にも壁と屋根を伸ばし、窓もはめ直すなど費用がかさみますので、1㎡あたり10万円程度が目安となります。
※あくまで平均価格のため、依頼先によって価格設定は異なります。
また、縁側を増築したことによって人の視線や防犯面が気になることがありますので、このような場合は、追加で庭にフェンスや植栽を施したり、防犯ガラスへ変更するなど、縁側そのものだけではない出費も想定しておく必要があります。
また費用以外の注意点として、建ぺい率や敷地のスペースによっては建てられない場合があるということです。
専門業者に、増築できるのか、増築するならどのようなタイプでどのくらいの広さなら可能か、といった点を確認してもらいましょう。