住宅を購入する際、ほとんどの方が住宅ローンを利用してマイホームをご購入されるかと思います。
住宅ローンを利用する際に団体信用生命保険という保険に加入するのを借り入れ条件としているところがあります。
しかし、団体信用生命保険の名前は知っていても、どんな内容なのかよくわからない方も多いはず。
そこで今回は住宅ローンを借りたい方向けに、団体信用生命保険とはなにか、メリットと注意点についてご紹介いたしますので、ご参考になれば幸いです。
住宅ローンを借りる際に加入する団体信用生命保険のメリットとは?
そもそも団体信用生命保険とはなにか
団体信用生命保険、通称「団信」は、住宅ローンの返済中に契約者が亡くなったり、重度の障害を負った場合、残りの住宅ローンを支払ってくれる保険です。
もしも稼ぎ頭で住宅ローンも払っている契約者の収入がなくなると、ご家族の負担が大きくなりますよね。
あくまで「もしも」のお話にはなりますが、万が一のために入っておく方が良いとされています。
また、基本的には団信の保険料として払うわけではなく、金利に上乗せされている事が多いので、もし住宅ローンに現在加入しているのであれば、確認してみるのも良いですね。
他にも団信には以下の3種類があります。
●通常
●三大疾病特約付き
●八大疾病特約付き
通常の団信は先ほどもお伝えしたとおり、契約者が死亡、または重大な障害を抱えた場合に残りのローンを支払ってくれるものです。
三大疾病特約付きは上記の条件に加え、がん、脳卒中、急性心筋梗塞といった三大疾病の状態になった際にもローンの残金を支払うもので、八大疾病特約付きはさらに糖尿病、高血圧症、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全の五疾患が加わります。
団信のメリット
団信の大きなメリットとして、やはり何かあったときに残りのローンを支払って貰える事でしょう。
残されたご家族に経済的負担をかけないためにも入っておくことをおすすめします。
また、住宅ローンを全て支払い終わると、満期ということで一時金が貰えることがありますが、団信の一時金に所得税の納税義務はありません。
住宅ローンを借りる際に加入する団体信用生命保険の注意点とは?
団信とはなにか、メリットについてもわかったところで加入する際に注意すべきポイントについてご紹介いたしましょう。
健康状態によっては加入できない
生命保険ほど厳しくはありませんが、なにかしらの持病などがある場合は団信に加入できない場合もあります。
もし団信に加入できない場合は、持病があっても加入ができる生命保険に入ることで、もしもの時に対応ができます。
入院保障などはない
団信の保証はあくまでも残りのローンを支払ってもらうことなので、通院や入院、手術の保障はありません。
生命保険よりも総支払額が高くなりやすい
ローン残高に応じて団信の保険料は安くなりますが、生命保険などに比べると総支払額が高くなりやすい注意点が存在します。
所得税の生命保険料控除は受けられない
団信は生命保険ではないので、所得税の生命保険料控除は受けられません。
理由として、団信の保険金受取人は家族ではなく団信の機構が受取人です。
そのため、所得税としては計算されないため、控除も受けられないということとなります。