不動産の売却時に初めて確定申告をする場合、実際にどのように行えば良いか分からないことも多いですね。
自分で行う場合と税理士に頼む場合の、それぞれ手続きのやり方や必要書類などについてご紹介します。
不動産の確定申告:どのように行うのか
確定申告を行う方法には、自分で行う場合と税理士に依頼する場合のケースがあります。
難しそうに感じるものですが、実際はそこまで難しくありませんので、自分で行うことをオススメします。
近くの市役所などでは、税理士が確定申告のやり方や書類の書き方を教えてくれる無料相談会もありますし、税務署に電話で詳しく聞くこともできます。
時間が取れない時や忙しい時期と重なる場合には、税理士に依頼することを考えてみましょう。
もちろん税理士に依頼する場合には10万円前後の費用がかかりますので、不動産売却を検討している方は収益も考え、自分にあった方法を選ぶ必要がありますね。
税理士にお願いする場合は、市役所で相談をした先生にそのままお願いするとスムーズに進みます。
不動産の確定申告:自分で行う際の手順
確定申告の流れとしては次のようになります。
1.課税譲渡所得を計算する
2.必要書類を用意する(除票住民票、譲渡資産の登記証明書、譲渡所得計算明細など)
3.確定申告書を作成する
4.税務署に訪問、提出をする
課税譲渡所得は前半ページで紹介した計算式で、必要書類は市役所や法務局で手に入ります。
確定申告書については、国税庁のホームページで無料で公開されている「確定申告書当作成コーナー」を利用すると良いでしょう。
手順通りに進めばできますが、税務署に電話で聞きながら操作することもできますので、パソコン操作が苦手な方はやり方を教えてもらっても良いでしょう。
自分で行う場合には他にも、民間ソフト「e-Tax」など、自動で計算してくれて簡単に書類作成できるものもありますので、自分にあった方法を探してみましょう。
不動産の確定申告:青色申告と白色申告の違い
確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。
青色申告は、税金が安くなる控除や赤字の繰越で次の年度の税金を安くできるなど様々な優遇がついているものです。
ただ、1年間の取引を複式簿記で帳薄を記録する必要があるなど手間がかかります。
白色申告は、貸借対照票の提出が不要であるなど、青色申告と比較すると申告手続きがシンプルである一方で、節税のメリットは少なく赤字の繰り越しなどもありません。
今までは、青色申告は専門知識が必要で手間がかかるからと白色申告をする人が多くいましたが、2014年以降の法改正で白色申告にも帳簿の作成が義務づけられましたので、青色申告を選択する人も増えてきています。
まとめ
確定申告は税務署でも丁寧にやり方を教えてくれますし、専用サイトで手順通りに行えば難しいものではありません。
近年では、青色申告と白色申告での手続きの難易度差もそれほどありません。
不動産を売却する際に確定申告が必要な方は、大きく節税対策ができる「青色申告」を自分で行うことを検討してみましょう。
私たち有限会社輝広は、兵庫県加古川市・明石市エリアを中心とした不動産を多数取り扱っています。
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